子供が笑うクリニック
小さなお子様にとって病院は、恐いというイメージや過去の注射などの経験があって、絶対行きたくない、行けば抵抗して大声で泣き暴れるという場所であることが多いようです。
けれど、耳鼻科に行けばつまっていた鼻がスッキリするとか、痛かった耳がお家に帰ったら軽くなったとか、あるいは自分の好きなキャラクターに会えるとかのプラスの効果を実感できるように対応してあげると、恐ばっていたお子様の顔がゆるんできて、だんだん笑顔で喜んで自分から診療イスに座って鼻を吸ってもらおうとします。
治療を頑張れば楽になるんだとお子様が理解できるようになるまで、その子供の年齢や性格に合わせて、優しく対応していきます。
鼻水が引き起こす色々な問題
お子様の鼻水が溜まっているということは、日常生活の中でもお母さんが特に注意するべきことの一つでしょう。鼻水がたまったまま鼻をすすったり、横になって寝たりしますと、耳管という耳につながる管を通して、鼻水や細菌が中耳内に入り込み、中耳炎を起こします。
中耳炎といっても耳が痛むものばかりではなく、気づきにくい中耳炎が将来まで難聴を残す例も多いです。当院では鼻の調子だけでなく耳鼻いんこう全体を診て処置や薬を調整していきます。
また、寝ている間に鼻水が、鼻の奥からのどの方へ流れ込みますと、夜間や起床時のせきの原因ともなり、気管支炎や喘息を発症する引き金になることもあります。そのため、免疫力が不十分な乳児期やアレルギー体質を持っていたり、保育所通いなどで子供同士の接触が多いお子様は、根気よく鼻の吸引を続けてあげることが望ましいでしょう。