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心の治療

なぜ、耳鼻科で心の治療?と意外に思われた方もいらっしゃるでしょうが、それが心と耳鼻科の病気とは大きな関係があるのですよ。

たとえば、急に耳が聞こえなくなる突発性難聴という原因不明の病気がありますが、当院を受診された患者さんで精神的ストレスを抱えた時に発症しているケースが多くみられます。日常のありふれた生活変化、引っ越しや転勤、転職、あるいは職場での配置転換により仕事の内容が大きく変わった時、育児ストレス、家族との別離などがあります。

耳鳴を長く患っておられた主婦の方は、よくよくお話を伺うとお子様が学校でいじめにあって、不登校や家庭内暴力にまで至っているとのこと、そのようなストレスが増した時に、まさに耳鳴りも増強していきます。涙ながらに当院でその想いを発散されることが、また治療の一助にもなる訳です。

咽喉(のど)の違和感が長引いてとれないとおっしゃる初老の女性は、詳しく話を伺うと、ご主人が癌を患って闘病中で、その悩みと通院、入退院の繰り返しのお世話で心身ともに疲れきっているとのこと、ご家族の不幸な出来事が本人の強いストレスとなってさまざまな症状が現れます。

当院では、患者さんの訴える症状を表面的な部分だけでなく、全人格的な側面からご本人の気づいていない様な原因も深く考えて、患者さんと共に悩みを解決していけるよう、サポートやアドバイスを心がけています。

めまいこそ真に心の状態と直結した病と言えるでしょう。
女性、男性を問わず、中高年の方に多く発症します。内耳の平衡器官は自律神経を介した精神的不安定さの影響を多く受けるため、適切な治療には原因を特定してそれに対する薬物療法などの他に、生活状況を把握してそれを改善するためのメンタルなアプローチが特に重要だと言えるでしょう。

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